海外ニュ−ス!
イタリア共和国
特派員(弊社契約通訳者、研究者、学者、など)の生の記事!
フィレンツェ市発

担当:中林紀子さん
出身:兵庫県
趣味:旅行・スポーツ
ニュ−ス
ニュ−スの管理
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発信地=フィレンツェ
日 時=2004年8月7日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信142「夏景色1」
ニュ−ス=「夏景色」と題しまして、今年のイタリア人の夏休みを8月特集としてお届けします。
私自身、7月に約3週間の夏休み?と言えないような忙しいバカンスから帰ってきたところですが、今年のイタリアの夏は涼しい!(いえ、暑いのには変わりはありませんが) 昨年度の暑さとはうって違います。逆に日本が今年は猛暑ですね。京都に近い実家は、まさにサウナ状態でした。
さて、イタリア全国で街に残ってがんばって仕事をしていた人達もこの週末からやっとのバカンスで大移動です。近所のいつもウルトラ混むスーパーも人影が見えず、一人ようようと買い物をしています。
6月の中旬の予想では、今年は三千二百万人のイタリア人がバカンスに出発するとの事でした。これは6月からの4ヶ月間をみたもので、この数値は、2001年度の夏以来の記録となるそうです。4ヶ月間を振り分けてみてみると、元祖バカンスの月の8月がやはり多くて70%、続いて7月(昨年度から2%の増加)、6月(7%の増加)、9月(6%減少)となる。
では、彼らはどこで過ごすのか?バカンスを予定している人達の46%が、昨年度過ごしたバカンス地に戻るというリピーター傾向が高い。反対に52%は新天地へ行くようです。
内訳は73%が海(なんと前年度比四百万人増だそうです)、19%が山。彼らの殆どが国内に残り、53%が南イタリアで22,5%が北中部ティレニア海、19,5%が北中部アドリア海。人気の州は21%のエミリア・ロマ−ニャ州やプーリア・カラブリア州(11,9%と9,5%)、シチリアと南が多い。
海外旅行は、ヨーロッパ・ヨーロッパ圏外の各首都(49%)や、トロピカルビーチ(27%)が人気を集めている。国別ではクロアチア(27%)、ギリシャ(22,9%)、スペイン(13,4%)、チュニジア(7,1%)、あとはメキシコ、キューバ、ブラジル、アルゼンチンと中南米に集中する。
今年の旅行平均日数は16日間と、2週間ちょっとになる。イメージ的にはもっと長い期間ですが。こちらに帰ってきて一番困るのが、個人的には自転車屋さん。
フィレンツェは自転車が便利で(観光客の方にはお勧めしませんが)、私ももれなく自転車なしでは生きていけない生活。彼らは住民を相手に仕事をしているので、そこらの観光客が行く店々とは違い、休みが長い。近くのいつも行く店は「1ヶ月」と書いてあり、「やられた・・・。」と、がっくりきた私です。
こういったお店の中でも、「?」と思うのはアイスクリーム屋さん。夏が一番繁忙期だというのに1ヶ月休むところもある。さすが、バカンスを中心に1年が動いているイタリア人!人生謳歌!仕事より遊び、休息!徹底していますね。日本人で、こういう生き方ができる人はなかなかいないでしょう。私はこれまで1度だけ。最初で最後のロング・バケーションだろうなぁと思いながら過ごしたバカンスでした。
では、来週は「夏景色2」でお届けします。
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発信地=フィレンツェ
日 時=2004年5月30日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信141「愛されていますか?」
ニュ−ス=女性の皆さん!皆さんは誰かから「愛されている」と日頃感じていますか?
「アモーレ、アモーレ」と愛する人をこう呼ぶイタリアですが、それはカップル間だけではなく、子供や友人に対してもこう呼びかけます。
18から64歳の女性500人を対象としたアンケートによると、回答者の85%が「私は愛されている」と認識しているようで、その内の54%は「とっても」と答え、31%は「そこそこ」、実に3%は「すっごく!」と答えたようだ。
しかしながら、もっと意表をついたのが母と娘の固い絆。
とても愛されていると感じている女性の59%が、それは母親からの愛だと思っている。ところが一方、パートナーや旦那、彼氏と答えたのがたったの17%だったそうです。
他、11%が父親から愛されていると思い、9%が子供達から、2%が祖父母から、1%がおじ・おばさんをはじめとする親戚や親友からと結果が出た。
研究所によると、男性は決して女性の人生の中心にいるわけではなく、その内の満たされていないカップルの場合は、どうしようもない事と容認し愛情や心付けを変えていくようです。
私はどちらかというとそうですね、母親が一番でしょうか?父親が私を愛していないという訳ではなく、ただ、愛情表現が下手な為に父親のそれを「感じる」ことが出来ないだけです。「とっても」と感じる事は、そうしょっちゅうではないですが、「そこそこ」と「とっても」のどちらかと言われたら、「とっても」と言える!と思った私は、実はとっても幸せなんだと思いました。旦那さんやパートナー?それはおいておきましょう(苦笑)。
イタリア人がパートナーや旦那さんからの愛をそう感じていないのは、きっと年々高くなっていく離婚率につながってくるのでしょうね。知人がある日、彼氏がいるのにもかかわらず「この国には誠実な男性は存在しない!」と断言していたぐらいですから、しかも一人だけではありません。多くの知人がそう言っていた事から「真実の愛」を感じるのはこの国では難しいのだろうと思いました。
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発信地=フィレンツェ
日 時=2004年5月21日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信140「ボッティチェッリとフィリッピーノリッピ絵画展」
ニュ−ス=今週は、これからフィレンツェに訪れる予定の日本人の方にお勧めの展示会について。
現在フィレンツェのストロッツィ宮殿で開催されているサンドロ・ボッティチェッリ(1445‐1510)と彼の弟子であり、友人でもあったフィリッピーノ・リッピ(1457‐1504)の今年で死後500年を迎える為のメモリアル絵画展。世界の主要博物館からと個人コレクションから60以上の傑作が集約されたこの絵画展は、ボッティチェッリ26作品、フィリッピーノ16作品と、他デザイン画等を展示。他にはレオナルド・ダ・ヴィンチやピエロ・デ・コジモの作品も展示されている。
イタリア人をはじめ、多くの外国人が訪れているこの絵画展。3月11日の開催日より20日間で五万五千人以上の訪問者数を記録したとか。なんとその内5万人は予約をしての訪問。週末が一番集中しているが、平均で1日あたり2,750人が訪れた事になる(3月27日の土曜日は5,100人)。展示会最終日は7月11日の予定で、この調子でいくと訪問者数は35万人にのぼる予想だそうです。事務局によると、ここ20年はフィレンツェでかつてこれほどの訪問者数を記録した事がないとか。ウッフィツィ美術館はもちろん今でも訪問者数は多いけれど、期間限定の特別展示会などはこれほどまでにはいかないようですね。絵画好きな方は是非、もちろんこの2代巨匠のファンの方は必見です。場所はフィレンツェの共和国広場からトルナブォーニ通りに向かって2分。インフォメーション:+ 39 055 2645155
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発信地=フィレンツェ
日 時=2004年5月8日
天 気=雨時々曇り晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信139「華やかさの中に隠れた貧困」
ニュ−ス=イタリアのイメージといえば、ファッションの発信地であり、食材の宝庫、輝かしい芸術モニュメントの数々。ヨーロッパの中ではとりわけ華やかで豊な国というイメージが強いが、実情は千五百万人が貧困生活に陥ろうとしている国である。
この貧窮傾向は年々強くなっており、現在ある気掛かりなデータが出ている。それによると、彼らは消費スタイルを変え、大きな出費に関しては数年先延ばししている事が分かった。2002年度のデータからは、必要とする食料や薬、光熱費代などを支払うお金がなかったという各貧困家庭の内訳は、夫婦のみの家庭33.3%、子供が二人いる夫婦22.1%、3人またはそれ以上いる夫婦33.9%と出ている。研究所によると、主な原因はまず家族サービスシステムのクオリティの低下。例えば保険や交通機関。他、社会福祉の崩壊や労働市場の変貌、中流階級の貧困化など。国民は、プロレタリア階級の危険な進行から自身を守らなければならない。
イタリア家庭の重要性は絶対的に増加。逆に構成人数が減少し、高齢化が進んでいる。ヨーロッパの中では多産率が一番低い。これにも関わらず常に貧困化にある。
イタリアはさらにヨーロッパの中でも家庭消費が唯一少ない国だ(0.9%)。イタリアを越える国は15ヶ国にも上る。ポルトガル(1.2%)、アイルランド(1.9%)、ギリシャ(2.1%)。
更に昨今は、要望や習慣も変わり、各家庭や消費者は財産の最良化を好み、クオリティを優先。日々節約に勤しみ、大きな出費に関しては先延ばしの傾向だ。
天気がいい週末は、イタリア人が多く街に繰り出すが殆どはウィンドウショッピングでそぞろ歩き。店の人によると何も買わずに私達を冷やかすだけだとか。レストランを覗いても残念ながらイタリア人は数少ない。市内に限ってだが・・・。陽気でおおらかなイタリア人だが、その影にはさまざまな問題が存在する。しかし、そんな所を全く感じさせない彼らの笑顔は我々も見習うべきだろう。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2004年4月23日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信138「イタリアが海に沈む日」
ニュ−ス=イタリアで降り続いた雨も昨日であがり、今日はいっきに夏を感じるほどの暑さになりました。この気候の変わり具合といったらどうでしょう?昨日までは冬物コートが必要だったほど寒かったのに、今日は半袖でないとやってられないというぐらいの暑さだ。
4月にしては珍しい異常なほどの雨の多さと寒さという異常気象に関係する、えっ???と思ったニュースがありました。
それは、2090年までにはイタリアが海に沈むといった内容のもので、数多くの、何キロというイタリアの海岸線が消えてしまう・・・と。
イタリアで危機に陥っているので有名な沿岸地域は、リミニからオルベテッロ、プーリアの卓状台地とポンティーナあたりからピサまでで、全ての破壊の源は「気候」にあるらしく、地中海は2090年までに18〜30cm水位が上がると予想されている。なんでもこれが原因で4,500km四方の海岸平野が消えてしまうとか。
危険地域地図によると62,6%が南部(とりわけマンフレドニア潟とターラント潟の地域)25,4%が北部(北アドリア海)、6,6%がサルデーニャ(とりわけ西、南部)、そして我がトスカーナの中部(中部アドリア海、中部ティレニア海)が5,4%を占める。地質の動きをよく考察してみると、この先自体が悪化していくのが分かるそうです。
現在のイタリアの大地が上下する動きから、ある関係者は「バレリーナのようだ」と表現。北で沈み、南で昇る。つまり北部での水位の上昇が進んでいる事を意味し、北アドリア海では水位が70cmに達する可能性があるそうです。この現象はベネツィアで見る事が出きるでしょう。
ただ、関係者によると何もベネツィア界隈のことだけではなく、リミニ等を含む北アドリア海岸全域から他の海岸地域もいえる事で、他にはアルノ川やテヴェレ川の河口地域やラグーンの特徴を持つ地域、そして低い海岸地域や既に侵食にさらされている地域などもいえるそうです。危険の大きさは決してこれらの海岸地域と等しい訳ではなく、大部分は既に存在する地盤沈下や侵食、不安定な沿岸地域の問題と等しい。これら問題が最も関わるのは北アドリア海と北ティレニア海。
気候の変化は、著しくさらに北へ移動と運命づけられた「移住」という重要な変化をももたらすだろうと言われている。
近年の異常気象は誰もが肌に実感していると思いますが、ここイタリアでも昨年の猛暑、寒波から国民は異常を感じ、あの有名なベネツィアでは、雨が振る度に市民は橋げたを渡して生活をしていますが、水位上昇は著しい。私は、ベネツィアや海岸ではトスカーナや近郊のリグーリアへはよく好んで行きますが、あの美しい海岸線もいつしかは消えてしまうのかと思うとなんともいえない悲しさが襲います。この地球の辿る運命であり、私達人間がもたらしたさまざまな環境破壊によるとはいえ、大きな代償です。
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発信地=フィレンツェ
日 時=2004年4月6日
天 気=曇り
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信137「春・4月・新学期」
ニュ−ス=「春」、「4月」と聞くと学校の新学期を思い出します。そして私の誕生日月・・・はいいとして、花粉症である私にとってはこれを除けば一番大好きな月が4月です。
木々や草花が芽を出し、花を咲かせ、何かを新しく始めようという気持ちにさせます。
イタリアでは4月は学期始まりではなく、今はちょうど学校の修学旅行や遠足のシーズン。街中は先生に先導されながら2列縦隊で歩く小学生から、先生が注意しているのにもかかわらずお喋りが止まらない、まとまらない中学生から高校生のイタリアからヨーロッパの学生団体で溢れています。
さてそんな彼らも将来大学へと進むわけですが・・・今回は現代のイタリア大学事情についてふれたいかと思います。
イタリアは一般的に大学には入りやすく、出にくいという日本とは全く逆のシステム。
先日、小中高等教育と人間形成過程の地域研究室が「南イタリアの学校教育がまさに今、危機に陥っている」と発表したと、南イタリア産業発展協会が下記のように紹介しました。
南イタリアでは、中学校に通う子供達千人中なんと73人もが卒業証書をもらう前にリタイアしている。それに比べ高校の就学率は他の地域が88,6%であるのに対し83,3%と低い。
また、小中高等教育を開始する子供達千人に対し、大学に進む南部の子供達は中・北部の州が73,4%であるのに対したったの354人(高校卒業合格者の52,4%)とかなり少ない。
ちなみにその中・北部の州であっても、大学を卒業できるのはたったの114人(32,2%にあたる)というから南部はさらに少ないと誰もが想像できるだろう。
なぜこう少ない就学率なのか?それはおそらく早く学校を出て、両親と共に家を支えていかなければいけないというほど厳しい家計の家庭が多いからだろう。
こちらの学生はなんせ皆すごく勉強する。常に、勉強やらレポートやら試験といつも図書館や家にこもっている。バイトなんてしている子は少ない。せいぜい家庭教師ぐらいだろうか。それも家庭の事情によるだろうが・・・。
私の住むフィレンツェの大学は、現在市内のはずれに移動中で、かなり全体的に大きくなったし各施設も充実しているようだ。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2004年3月18日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信136「女性のお祭り2」
ニュ−ス=統計局のアンケートを「女性のお祭り2」と題して引き続きます。
● 常に上層部における女性の存在数が低い
経済界における閣僚の中には女性は存在せず、副閣僚や補佐官では17人中2人。国内主要企業50の取締役の内、女性はたったの1,3%だそうです。
● 男性よりも女性の方が教養あり
1950年から51年の間に、大学に登録した女性数の割合は2,1%、男性が6%。今日では、女性が100人に対して40人、それにひきかえ男性が31人と女性の方が多い。
● 常に子供数が減少傾向にある
一人目の子供の平均年齢が、とうとう27歳という敷居を越えた。そして妊娠期間にあるお母さん方のたったの20,1%のみ、出産後も職場には戻らないというパーセンテージを出した。
● 人生予想
とうとう女性の平均寿命が82,9歳に。男性は76,8歳という時代になった。
毎日の過酷な残業に、勤務形態の悪さ、担当地域の不安定さにおける従順さ。これらは同僚の男性と比べると差別が見られ、さらに家庭内でもオールラウンドな責任が女性に委ねられている。イタリアだけではなくヨーロッパ全体からもいえることで、統計局のデータによると現代女性のコンディションは、男性のそれに比べて報酬の良いポストにつくのは難しい。また、大学での専攻が同じであっても給料が一緒ではない。常に女性は異性の同僚よりも少ない。知能派の職業だとひとつき200ユーロの差が出、技術系だと180ユーロもの差が出るとか。
ちなみにフィレンツェではどうでしょう。フィレンツェ県下の44の市町村と地方公共団体の評議会や委員会に席を置く女性数は少ない。9人の市長と8人の副市長だけだ。
中でも増えたのは官公庁だが、自治体の評議員の25,6%だけが女性で、5つの市町村のみが平等にチャンスをと、法律にあらかじめ想定した手段を講じたとか。
日本ではもっと低いのではないでしょうか?日本も似たような感じだと思いますが。
イタリアでも日本でも働く女性、家庭を持つ女性頑張っています。
もっともっと彼女達の、私達の働く、生きていく環境が良くなるといいですね。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2004年3月13日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信135「女性のお祭り1」
ニュ−ス=3月といえば日本では3日のお雛様ですが、イタリアでは女性のお祭りである8日です。この日はイタリア中で小さな、愛くるしい黄色いミモザの花が女性に贈られます。
かつて、ある工場が責任者によって火が放たれた。当時その中には多くの女性が働いていたが戸が閉じられていた為に彼女達は火に巻かれて亡くなってしまった。この日を偲び、毎年あちこちで催しや、女性の社会における待遇を見直すという動きがこの日に向けて行われる。
2004年、まだまだ古いしきたりの中を生きているといわれているイタリアの女性達。もっぱら仕事と家庭を両立させるのが難しいとか。まだまだ職場の異性の同僚と比べると給料や海外での仕事のチャンスに関して分け隔てられているという。この度、統計局がアンケートをこの日を機会に実施し、生の声からの結果を出しました。
まず、
● 自由時間が少ない事に対する不満について
78,6%の働く女性が現在の仕事の環境に大変またはわりと満足していると答えたそう。逆に主婦は現状に対しての満足度は60,2%。夫婦またはカップルの共働きで子供を持つ女性は2人に1人は自由時間の少なさに不満足だそうだ。
● 女性の就業率の上昇について
この10年間に女性のポストが百二十九万六千ポスト増加。それに対し男性は二十七万五千ポスト。興味があったのが、どういう職種かですが・・・。
● 女性企業家が3倍。医者や弁護士、建築家などの自由業が2倍に増加
1993年度には企業家100人中女性は15人という割合だったが、今日では22人に。自由業は十二万人から二十八万八千人と増加。ほぼ倍になる。女性経営者は65%のアップ(四万八千人から七万九千人に)
働く知人達に聞いてもあまり女性が率先して働いているというのは聞かないですね。殆どの人がパート扱いになっていて、正式なフルタイム勤務の社員は少ないという感があります。観光客からするともっと少ないというイメージがあるのでは。街中で見かける働く女性となると、一般ブティックなどの店員さんか銀行の係りぐらいではないだろうか。
実際、一般オフィスでの女性ポスト数は全般的に少ないようで、それも北と南の州、町ではかなり違うとか。
続きはパート2にて。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2004年2月28日
天 気=雨
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信134「冬季旅行嗜好」
ニュ−ス=冬の旅行シーズンも中盤を過ぎ、短い春を迎える。
今年の上期4ヶ月にバカンスに行こうと考えているイタリア人は、昨年の観光客千二百三十万人に比べ千八百万人以上と言われている。観光観察局によると、海外嗜好の傾向が例年度より強いそうです。
旅行をすでに確定している者の30,3%(昨年度は23,7%)は国境を越える意思があり、逆に56,5%(76,3%)は国内旅行を予定(13,2%はまだ未確定)。
全体的にヨーロッパは好まれる海外旅行地となっている(2004年度の冬季旅行者の67,3%がヨーロッパ海外旅行を準備)。逆に減少傾向にあるのがアメリカ圏(今年13,2%に対し昨年度は12,8%)。
イタリア国内をみてみると、トスカーナ州は2003年度冬季旅行者の10%により選ばれた行きたい街のひとつとして支持されていたが、今年はトレンティーノ州と(旅行者の13,1%により支持)、ラッツィオ州にそのポストを譲った(9,6%)。
イタリアはまだまだ国内旅行派が多い。夏は国内の海沿いのリゾート地でゆっくり日焼けと読書。ただ、そんな定番も日本と同じように海外へと目を向けて脱出する人が増えて来ている。ユーロが強いし、他の国に行ってもそのまま通貨が使えるというのが利点だろうか。この時期に人気があるリゾート地といえば、最近頻繁に特集しているオーストラリアや(ただ日本からだと近いがイタリアからだと遠いのが難点)南国、タヒチやモーリシャス、モルジブなど。
この数日はまだ降るか?と大雪、寒波がイタリア北部から中部を襲っている。
スキーヤーにはホクホクだが、市民はたまらない。
フィレンツェでは市内になるとこれが雨になるから石畳を歩くと心底冷える。
旅行に行けない私にとっては、ぽかぽかした春を早く迎えたいものです。
海外ニュ−ス=イタリア |
発信地=フィレンツェ
日 時=2004年2月21日
天 気=曇り
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信133「トスカーナと粉塵問題」
ニュ−ス=先日、約3年ぶりにスキーに行って来ました。久々の終日の休みをもらったので気分転換にフィレンツェからバスで3時間ほど走った近場のスキー場へ。真っ白な銀世界が私を待っている!とうきうきしながら行ったら、それとは全く違う光景が私達を待っていました。なんとスキー場がイタリアらしく?カップチーノ色!だったのです。どうも数日前から、サハラ砂漠より砂が飛んできてそれが雨や雪に混じって地上に降りた為にそうなったのだそうです。夜、市内に戻ったら自分の自転車がこれまた見事なほどカップチーノの泡が飛びまくったようになっていました。
さて、それに少し関係する?のトスカーナの現在の空気汚染問題についてお話ししたいかと思います。先日より16の自治体、フィレンツェからピサ、ルッカ、リボルノ、グロッセートなどの街で交通規制が開始されました。州環境評議員が発表した、一酸化炭素やイオン酸化物、二酸化窒素、粉塵、オゾンなどのレベルのデータによると、環境汚染の主な原因は交通。トスカーナ州の地域の86%(255の自治体を含み、人口の50%)は空気の質のレベルは良いとされている。残りの内の14%(32の自治体、人口の残りの半分)は限界値より高い数値を記録している。中でも危機的なゾーンはフィレンツェやプラート、ピストイアだそうです。トスカーナ州で吸われている空気が少し良くなったとのことだが、粉塵の悪状況が残っている。2005年より開始する欧州が認めた立方メートル当たりの35ミクログラムの限界値からまだまだ遠い数値が出ているそうです。
以前、私は喘息持ちじゃなかったのにこちらに来て喘息が出るようになった事はお話ししたかと思います。最近では、公害対策としてフィレンツェ市内には住民票を持っている人しか車で(タクシーやバスは別)入れなくなりました。市内に入る各道にカメラが設置され、パスを持っていないと罰金。そんな中大多数の市民が、中心地を囲んでいる誰でも通れる環状道路が近すぎるから意味がないと思っている。
海外ニュ−ス=イタリア |
発信地=フィレンツェ
日 時=2004年2月14日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信132「サン・バレンティーノ」
ニュ−ス=今日は愛の日、ヴァレンタイン・デーですね。イタリアではサン・ヴァレ
ンティーノと呼びます。
日本にいた頃のこのヴァレンタイン・デーの記憶といえば、各百貨店のヴァレンタイ
ン・デー特設会場に溢れる義理チョコと本命チョコを買い走るOLさんや女学生の姿と
いうイメージが強いですね。
じゃあイタリアも同じか?というとそれはちょっと違います。このチョコレートをあ
げるという風習は、皆さんもご存知の通り日本独特のもの。
イタリアではバラをプレゼントするのが風習で、その販売数は千六百十万本にもなる
ともいわれ、額にすると九億ユーロ以上になるとか。
この風習の起源は、はるかかなた昔の伝説、聖人サン・ヴァレンティーノと言われて
います。伝説によると、この恋人達の守護聖人はその昔、若いカップルの二人が言い
争っているのを聞きつけ、聖人はこのカップルに近づき1輪のバラを与え、仲直りを
する為の言葉をささやきました。愛し合う若い二人の争いをやめさせる魔力を持って
いた聖人のバラにより、その後この二人は結婚し生涯二人離れる事がなかったとか。
と、この伝説からサン・ヴァレンティーノの日はとりわけ真紅のバラをあげるように
なったそうです。
ただ、赤が一般的というだけで、他の色ももちろんOK。ただそれぞれの色には意味す
る感情表現があるので注意。例えば白のバラは純粋な、精神的な愛。コーラル色は熱
望、麝香の香りのするバラは特別な美しさ、桃色はシークレット・ラブ、オレンジ色
は魅力、赤色は友情、情愛、感謝の気持ちを表す。間違えてはいけないのは黄色で、
恋心につきまとうジェラシーによる傷害ある愛を象徴する。他には、裏切りや冷めた
愛という意味も。もしあえてプレゼントするというのなら、なぜこの色を選んだのか
などのメッセージカードなどでのフォローが必要だ。
イタリアのバラはすごく香りがいい。もちろん発送に時間がかかってしまうと駄目
だ。もちろん海外産は目的地に着く頃にはフレッシュさが失われてしまっている。
国産ものは各生産者が中でもとりわけ香りに特徴のある、香りの良いものを厳選して
いるので安心というが、消費者関連協会は、これを機に不当な値段を引っ掛ける業者
が増えるので消費者に注意するようにと忠告している。
日本では、3月14日のホワイト・デーの男の子からのお返しの意味がこれに類似し
ているような気がする。もう覚えていませんが、マシュマロとキャンディーとビス
ケットという3種類のお返しにはそれぞれ意味があると聞いていたので(例えば、
「僕も好き」や「友達でいましょう」など)、女の子達がそのプレゼントをもらう日
をどきどきしながら待っていた事をよく覚えています。懐かしいですね。
イタリアは2月14日にお互いプレゼントしあうので恋人達の日と言われています。今
日は天気が良かったので、市内にはカップルだけではなく、たくさんの家族連れも見
られました。恋人達だけじゃなく、家族愛も見られた春を感じさせる穏やかな1日で
した。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2004年1月31日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信131「点数制の免許書の威力」
ニュ−ス=私は、仕事上毎日といっていいほど自動車に乗っています。ちなみにドライバーさんが付いているので私は運転をしません。
イタリアの自動車事故死亡率はどれぐらいなのでしょうか?それについて興味深い記事を見つけたのでなになにと読んでみました。
事故死亡者数は、1時間と18分ごとに1人亡くなっている計算になるらしく、年間にして毎年6,700人以上もの国民が亡くなっているとか。しかし、2,003年の7月1日から施行された点数制の免許制度になってからはなんと19%も事故率が減ったそうです。
国際連合によると、毎年の事故死亡者数は約百二十六万人。この数値は世界の死亡者数の2,2%に当たり、怪我がもとで亡くなるのは25%になるらしい。
2002年のデータ―によると、事故件数は237,812件。死亡者数は6,736人、負傷者数は337,878人だったそうで、つまり、毎日651,5件の事故が起こり、それにより18,45人が亡くなり、935,6人が負傷した事になる。さらに突っ込むと、2,2分ごとに1衝突があり、1時間18分ごとに1人亡くなり、負傷者は1分半ごとに1人という計算になる。
事故の主な原因は、安全車間距離をとっていなかったことや過度なスピード違反、また上の空による運転などがあがるようです。
予想では、これより15年以内に交通事故は、世界の死亡・障害の3番目(現在は9番目)に多い要因となるだろうと言われている。それはエイズよりもマラリアよりも多いものであろうと。
しかしながら、イタリアで点数制の免許システムが導入された事により、導入からの6ヶ月間で、死亡者数が18%減り(2,438人に対し1,990人)、怪我人に関しては23%も減った(74,741人から57,738人)そうだ。
昨年の10月27日から12月31日までに交通警官が交通法規を守らなかったイタリア人の運転免許書から取った点数は429,465点。データ―によると全体的には2,345,799件の違反があったそうだ(主には884,529件のスピード違反、次に来るのがシートベルトの不着用による162,515件)。
確かに、新しい施行がされてからというもの、車を運転する人は以前に比べ謙虚な運転をするようになり事故は減りましたが、毎回仕事で外に出る度にひやっとする事が必ず数回はあるのは変わらない事実。せっかくもしかして仕事で運転する事もあるかもと念の為を思って国際免許書を取ってきましたが、さらさら運転する気にはまだまだなれない私です。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2004年1月23日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信130「見本市に賭けたか?」
ニュ−ス=1月のイタリアといえば、バーゲンですね。旅行者は、フリータイムになったとたんお目当ての店に向かって一直線。きっと今年はユーロが強い為、いいものをゲットしたと満足げに店から出てくる観光客を見る事は少ないでしょう。ショッピング天国イタリアと言われた時代は終わったと言えるのではないでしょうか。
フィレンツェの年明け一番の見本市といえば、イタリアンモード紳士服の見本市、ピッティ・ウオーモだ。今年のバーゲンはそれにあわせてか?7日からスタート。
この見本市、日本からはもちろん、世界中から多くのアパレル業者が、次の冬のコレクションや傾向を見にやって来る。今年で65回目を迎えたこの見本市、今年はバイヤー数が2002年よりも0,4%増加していたそうです。イタリアの見本市ですから、もちろん国内のバイヤーもたくさん来ますが、今年は特に海外からのバイヤーが多かった(1,3%増)ようです。何百という国籍の来客の中でも特に多かったのが、ドイツアメリカ、日本、フランス、ロシアやトルコだったようです。
その前日から行われたバーゲンですが、確か例年はもう1週遅かったはず。世界中から多くの人達が、しかもモードの先端を行く人達が!って事で、早められたか?ま、とにかく、昨年末からフライングで決行していた店も少なくはありません。ただ、法律上「バーゲン」とは出せない為、「出血大サービス」とでもいうような文字を店のウィンドウに掲げていました。州の報告によると、初日の出足は悪かったようですが、徐々にマシに?なり、2002年と比べると1,05%の上昇だったようです。ただ、これは主要なモード店から出たデータですが・・・。
州の商業観察局によると、商業は2003年の出だし9ヶ月に関しては、決して良くはなかったが、ただ暗黒の時は過ぎたと。ようは、光りと影の間を行き来しているような状況だったといえるそうです。出足に一番良くなかったのは、衣類や皮関係、靴など(-10%)。良好だったのが食品類。他に良くなかったのは写真、メガネ、花、文房具店。いい感触に上昇傾向にあったのがスポーツ洋品店、本屋、化粧品、薬局、家庭電化製品店(DVDなど)だったようです。
逆に、日本はインフレですが、どうなのでしょうね?肌で感じる事が出来ないのでぴんと来ませんが。関西出身ですから、皆バーゲンやその前日当たりを皆狙っていた気がしますが(苦笑)。
海外ニュ−ス=イタリア |
発信地=フィレンツェ
日 時=2004年1月15日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信129「バールとレストランとイタリア人」
ニュ−ス=お祭り騒ぎも幕を下ろし、イタリア人はそれまでに費やしたクリスマス、カウントダウン時の外食やプレゼント代の大きさをひしひしと感じだした頃・・・にはバーゲンの開始。またまた出費・・・となるか、こらえるかといった今日この頃。
イタリア人といえば、各家庭で皆一緒に食事というイメージが強い。マンマの手料理に、バッボがワインを開け子供がわーわーとお喋り・・・と団欒。
それでも彼らもたまには外食もするわけで。
トスカーナ人は年間どれぐらいバールやレストランにお金を費やすのでしょう?
一人当たりの平均が1,017.30ユーロになるらしい。つまりは大体1月に1万2,3千円といったところでしょうか?頻度にすると週に一度ぐらい出掛けるって事ですが、なにも国民全員が、高齢化の進むイタリアのおじいちゃん、おばあちゃんがそう出掛けるわけじゃないですから、もう少し額的には高くなるのではないでしょうか。
フィレンツェにあるバールやレストラン数はトスカーナ州の総数の20,5%を占めるらしく、数にして20,741件以上(全土は210,000件)。
分けるとレストランが4,586件、バール8,373件、バールレストラン3,682件だとか。
州平均は、住民千人あたりお店が5,9件ある計算になるらしい。総取り扱い高は50億ユーロを越え、これは州の国民総生産の3,5%に値し、従事する労働者は約5万人になるそうです。
フィレンツェに続いて数が多いのが意外や意外、ルッカの13,9%。続いてリボルノ(11,1%)、ピサ(10,6%)、中でも少ないのがフィレンツェのとなり街のプラートらしい。
フィレンツェはこの不景気と店舗の家賃の上昇で店の経営者の交代が多いが、店数は殆ど変わらない。バールもしかり。
レストランやトラットリアといったいわゆる大衆食堂の見分け方だが、残念ながら現在トラットリアで出されているプライスが、昔のレストランのそれになってしまっている。
知人内で言う見分け方だが、パスタで6〜8ユーロあたりがトラットリア、それ以上の10ユーロあたりがレストラン。ご予算は一人当たりのトラットリアでの予算が25〜30ユーロ、レストランが50ユーロ前後。日本円に換算するとなんと高い事か!
イタリア人の平均収入を考えるとその半分が妥当だ。よって、いっそう外食に行かなくなったイタリア人だが、たまにはそれでも友人達と出掛けることもある。まあ行ってもピッツェリアがせいぜいらしいが。それであまり美味しくないと、さらに行きたくなくなる。イタリア人顧客の離れから、各レストランもランチセットなどの工夫をしだした。それでも自宅からパニーノとかを持って来る方が断然安いから、せいぜい人の入りが多いのは値上がってもバール。私も含め、イタリア人にとって、「カッフェ」は食事後には欠かせないから。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2004年1月7日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信128「2度目のクリスマス」
ニュ−ス=新年明けましておめでとうございます。昨年9月からお休みさせていただいていた現地発ニュースを本年度より再開させて頂きます。今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、昨年はクリスマスに溯りますが、皆さんは大切な人に何をプレゼントされましたか?不景気続く日本ですが、それはイタリアも同じ。イタリアはユーロ導入から2度目のクリスマスを迎えました。昨年、国民はユーロと共に初めてのクリスマスを過ごし、これがそれまで一緒だったリラと同じように過ごしたものだから・・・痛い目に(つまりはリラと同じ感覚でショッピングをし、よく計算してみたらえらく使っていたということ)。
この度のクリスマスではそれを教訓に、かなり用心深く買い物を・・・吟味していたようです。
昨年、ある雑誌の仕事でフィレンツェ市内のお店約70件を取材したのですが、その店々にちょこっと顔を出したときに、「どう最近?」って聞くと、どこもクリスマス間際だというのに「さっぱりね」の一言。ただ、中でも小さな、単価の低い物を扱っているお店はまあまあのようでした。統計の予想だと「昨年と同じぐらい」と言っていましたが・・・さて?
今年はどうもクリスマスショッピングの照準が主に「食べ物」と「ハイテク」もの、つまりはテレビやDVDなどがブームとなっていたようです。後者は特に若者のリクエストですが。
逆に急降下してしまったのが「衣類」だそうです。
友人内でのご意見箱からは、「携帯のRICARICAのプレゼント」(手っ取り早く言うと、携帯代を人にプレゼントするということ)や、おおざっぱにくくると「お菓子」。私もそういえば知人からプレゼントで「チョコレート」を貰いました。あとはそうですね、ミニミニ雑貨を買った人が多かったようです。
クリスマスイルミネーションも6日の祭日で終わり、これから徐々に取り外しされていき、イタリアの冬のお祭り・バカンスも幕が降り、そして7日からバーゲンが開始。
フィレンツェでは8日からイタリア紳士服の展示会の総本山がフィレンツェで行われます。これを機会に各お店が、街が活気付けば良いのですが。
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2003年9月18日 晴れ
フィレンツェ通信127「新入りマンマの今と昔」
今日のイタリアの子供達についての連載の引き続きは、そのお
母さん達、中でも現代の新入りマンマ達が昔のマンマ達とどう
違ってきているのかをお話ししたいかと思います。
私自身、イタリアは高齢出産国と思っておりましたが、実は少
し違ったようです。
傾向的には高校卒業又は大学卒業の後すぐ、つまり仕事のキャ
リアを積んで行く前に「子供一人は」と、新入りマンマ達の年
齢層は若返り傾向にあるらしい。
ここ3年の間に、「40歳前半までには子供を一人持つ」と心
に決めていたこれまでのキャリアウーマン伝説が崩れだしたよ
うで、なんでも初産婦の46%は22〜30歳が占めている今
日なのですが、2000年度は35歳前後が全体の79%を占
めていたようです。
専門家によると、感情の安定をまず得ると仕事の問題が減るら
しく、キャリアの心配をする事なく、家・仕事共に落着いて生
活するマンマが増えてきたそうです。
多くの新入りマンマは高卒または大卒、院卒が占め、彼女達は
少なくとも1年は育児に勤しむ為に仕事への熱情を少し横に置
く事に決心したようです。
他、例えば結果的にはマイナスになる喫煙等の悪習慣を止める
べく、自身の健康を大変気にかけだし、母乳に関しては、少な
くとも生後6ヶ月までは母乳をあげているという新入りマンマ
が増加(52%)、また1年以上というのが39%と数値が出
ている。
多くの新入りマンマは、栄養を赤ん坊に充分あげられないとい
う不安から人工乳に走るマンマが増えているそうです。そして
保育園には入れるという決断を取っているマンマはおよそ全体
の半分にも及ぶそうです。 |
2003年9月11日
晴れ時々曇り
フィレンツェ通信126「アルコールと子供たちの関係」
前回に引き続き、今日のイタリアの子供達パート2とでもしま
しょうか、今回はアルコールと子供達についてお話したいかと
思います。
ヨーロッパでは15〜19歳の子供、4人に1人はアルコールが原
因で亡くなっているそうです。ワインの王国イタリア!とくれ
ば、イメージとして飲んで、歌って、おしゃべりしてというイ
メージがすぐに来るのではないでしょうか?子供だからそれは
ないのでは?という事はないと思いますね。
では他のヨーロッパ諸国の子供達と比べると・・・なんと、イ
タリアはアルコールの過剰摂取によって酔っぱらう子供達の割
合が少ないのです。一番少ないのはルーマニアらしく、次にイ
タリア、そしてギリシャ。一番は予想通り?のデンマーク。続
いてアイルランド、イギリスと並ぶようです。
何もアルコールを摂取してはいけないという事ではなく、一度
に一気に飲むのがいけない。
日本でもそうですが、こちらでもやはり週末の金曜日から土曜
日というのに集中する。それでもイタリアでは、酔っぱらう男
の子は5%、女の子は2%だそうです。これには少し疑問がよ
ぎるのですが、この数値は必ずしも飲む量が少ないという事で
はなく、「酔っぱらう」人数ですから、飲む量が少ない?とい
う事にはならないのでは。どちらからと言うと「元々」強いか
ら「酔っぱらわない」という解釈にたどり着いてしまいます。
アルコールの過剰摂取によって引き起こす病気が問題になって
いるイタリアなのですから、この解釈もまんざらではないので
はないでしょうか?
子供達へ大きな影響のいくつかを挙げると、F1の例えばタバ
コの宣伝により喫煙者数が30%も増えると言われていること
や、ビールをはじめとするアルコールの宣伝から、子供達が様
々なメーカーのアルコールを短時間で試飲する事により、急性
アルコール中毒になったりするケースが問題になっています。
まあ、日本のように「一気!」、と飲みたくないお酒を飲まな
ければいけない習慣?がここにはないのがまだ良いのでは・・
・と思うのが悲しいかな、つくづく日本人的な考え方だなぁと
思いました。 |
2003年9月4日晴れ
フィレンツェ通信125「地中海式ダイエット国の伝説が崩れる
日」
大変御無沙汰しております。日本一時帰国などで2ヶ月お休み
を頂いておりました。
本日よりまた再開させて頂きますので、何卒皆様宜しくお願い
申し上げます。
さて、今回は今日の子供の肥満問題について。
地中海式ダイエットで注目を浴びているイタリアですが、この
度のヨーロッパ国際会議でイタリアの子供達がヨーロッパ1の
高肥満率と明らかにされ、面目丸つぶれ。
何事にも影響を受けやすい子供達の内の36%が肥満と判定。続
くのはスペインの27%、スイスの24%。かなりあいてフランス
の19%。低い率を出したのがロシアとポーランドの9%。
この2カ国に関しては、経済危機の影響を受けている可能性が
高く、つまりは食料購入の困難が原因と考えられている。
関係者は、ヨーロッパ・イタリアの子供達は過去に比べ過食傾
向にあり、手始めとしてまずは学校給食や病院にカロリーを押
さえたものを用意させるようにして行き、肥満がもたらすリス
クや問題の情報提供を強化していくつもりであると話していた
。
身近な所での改善策は、家庭で出される料理の量を少しずつ減
らしていき、習慣化させる事。そうする事によって必要以上の
カロリー摂取が避けられる。反対されているのが、低カロリー
食の値段を下げる、もしくは高カロリー食の値段を上げること
。
個人的には少子化問題も一つの原因ではないかと思います。甘
やかせているという事も含めてです。
イタリア全土であるのでわかりませんが、ひょっとしたら地域
ごとの差がかなり出ているのかもしれませんね。一般的には都
会の子供ほど太った子が少ないのではないでしょうか。日本と
かなりに通っているところがあるイタリアですから。
大人になっても甘い物好きのイタリア人。レストランに行くと
必ずデザートを食べるといった友人(男性)が子供だった頃を
おもわず想像してしましました。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2003年6月5日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信124「子供の環境2」
ニュ−ス=「子供の環境2」として、今日はイタリアの孤児院事情についてお話したいと思います。
イタリアには両親に捨てられて施設にいるという子供達が2万5千人いると言われています。先日国会で開かれた養子縁組と子供の身元引き受けについての会議から、次のようなデータが明るみになりました。そのいくつかは以下になります。
まず、孤児院にいる子供達の人数の多さに対し(2006年までには閉鎖される予定)、身元を引き受けられるのは千人。そして、施設の中にいる子供達の中でも特に多い年齢層は6〜10歳だそうだ(32,5%)。
子供を引き取る、引き取らないという問題について、中でも一番多い原因は育児放棄または怠慢から(67,2%)と言われている。続いて麻薬(26,9%)、経済的問題(23,6%)、両親の諍い(21,5%)がくる。
引き受け問題について、裁判沙汰にまで至るのはなんと3分の2の72,9%と高い。お互い同意の上でというのはたったの26,1%らしい。
これらのケースの内、41,6%の子供達はそれぞれ色々な原因を乗り越えながら両親の元に戻るそうです。
敬虔なカトリック教徒のイタリア人ですが、ここ数年前から離婚に対する規律が緩和した為、子供がいる夫婦の離婚・別居の話し、ひどいのになると旦那が奥さん、子供をほっぽって出ていったという話しも聞きます。
私の友達の中にはまだいませんが、仕事がらみの知り合いであるイタリア人の離婚・別居者がなんと多い事。職種にも因るのでしょうが以上に多いですね。また不倫もそうです。
孤児院を無くすという計画に納得いかず知人に聞くと、どうやらそこで働いている人達に問題があるそうで。色々ありますが原因の一つとして、彼らは決して専門的に学んだ人達ではなく、その為に子供達がひどい扱いを受ける事もあるそうで、それなら無くした方が…というのも原因の一つであるそうです。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2003年5月29日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信123「高騰が止まらない!2」
ニュ−ス=前回のNO.115「高騰が止まらない!」の住宅事情第1弾はイタリア全土でしたが、今回はフィレンツェについてお知らせしたいと思います。
フィレンツェ人家庭10の内の8家庭は持ち家があると言われ、さらにその内の21%はセカンドハウスも持っていると言われています。住居価格の高騰にありながらも不動産予想に高い信用が残っています。
現代家庭の貯蓄・投資専門調査団によると、ここ近年の間に記録された住居価格の高騰にもかかわらず、市民は住宅投資の準備をかなりしているらしい。市民の62%は、おそらく「家」が揺るぎ無い「確かな場所」として直感した人達と言われており、実際に高い値が付いていてもまだ住居の買い時と考えている。これは、貸付に駆けつけている傾向にあるという統計結果から立証される。
実際フィレンツェ人の22%は、将来的には貸付を申請すると想定している。
今日の家庭の25%は既に貸付を保持し、持ち家のないフィレンツェ人家庭8万5千の内の46%は、将来的に貸付を申請する意思を明らかにしていたそうです。
一般的な平均お給料が大体1月14万円ぐらいと言われている事を考えると、例えば今の間借りの相場が(キッチン、バス共同)400〜500ユーロですから日本円で今5万6千円から7万円する事になります。ワンルームだと600〜ユーロとなりますから8万4千円ぐらいですね。これに更に光熱費などが付きますから手元には殆ど残りません。田舎に行って安く住む事も可能ですが、フィレンツェの中心地ではこの料金でやっていかなければいけません。外国人もイタリア人もこのとんでもない賃貸料金は変わりませんし、貸付もわけが分からん物と相手にしていませんでしたが徐々に浸透して来て、家を購入して最後は自分の財産にと考える人が増えてきました。短期で住む人には大変厳しい料金です。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2003年5月22日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信122「どこにいるのか 外国人の子供達」
ニュ−ス=子供についてのお話が多いこの頃ですが、今日は外国人の子供達の現状についてお知らせしたいと思います。
2001年度国勢調査により記録された同伴者のいない、つまり保護者のいない何らかの形で生き延びている、または小さい犯罪を繰りかえしながら生きている子供の数は14,801人。2002年の12月末までには23,417人が確認され、その内1,200人は成人となった。国籍の内訳としては、81,9%がアルバニア、モロッコ、ルーマニアと旧ユーゴスラビアになる。彼らに襲う危険は、殺人から売春までと様々ないわゆる正当な道から外れる事件に巻き込まれる事。2,000年度の調査では、17,1%の子供には同伴者がいなかったそうで、彼らの大半はある犯罪の後にはすぐまた別の犯罪と繰り返し起こしていたそうです。
多くの子供達は、最初の受け入れ先である自治体の施設より48時間以内に逃げるらしく、(例で上げると2001年、マルケ州だけで189人。)政府団体の2001年度調査によると、同伴者のいない外国人未成年者の78,6%はとにかくどこか安全な場所に落ち着いているとの事だが(その内44,9%は自治体の施設、33,7%は私有地に)、21,4%の子供達は全く見つからなかったそうです。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2003年5月15日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信121「学業と子供」
ニュ?ス=学業を放棄する子供(15~18歳)が年間24万人いると言われています。
小学校でリタイアする学生の割合は0,08%を超えないので重要視されていない。その殆どは遊牧民の子供達だそうです。中学校になると0,33%にまで上がる(2001年度は0,31%だった)。中でも特に深刻化しているのが南部で、その数値も0,45%と高い。そして本題。4,6%もの子供達が去って行く高等学校。ひどい所だと8,9%にも上るそうです。
ちなみに落第する学生は14,9%。現代のイタリアの学校は、学生に「好かれていない」と言われており、数ある希望の中でも特に文学・人文学の枠を広げて欲しいと思う学生が圧倒的に多いのだそうです(33,2%)。
大学を卒業した学生の内、それぞれ学んできた道の職業につけるのはたったの47%。そして卒業してから1年以内に仕事を見つけられるのは61,1%の学生のみだそうです。
失業率が8%もあるイタリアですから、そう簡単なものではないでしょう。それに今問題になっている「雇用」に関する法律がもし変わったらこれまで以上に安定した職に着けなくなる事でしょうから学生は更に厳しい門に阻まれる事でしょう。 |
発信地=フィレンツェ
日 時=2003年5月8日
天 気=晴れ
特派員=IRUKA
題 名=フィレンツェ通信120「子供の環境」
ニュ?ス=イタリアでは、約37万人の子供達が苛酷な環境の下で生活をしていると言われています。
その内の14万7千人の子供達は、何かしら障害を持っている子達。そして全体の14万7200は7歳から14歳の子供らしい。
2001年のデータによると、子供達について現在問題になっているのがまず、麻薬による死亡(19人)と自殺(34人)。他、裁判所に報告されている若者が17,076人にも及ぶ。その内の5,803人は麻薬密売のからみ。
1990年から2001年の間で、殺人罪で告訴された子供は24人から18人と減少し(?25%)、窃盗も11,561から6,519と減少した(?43,6%)。反対に増えたのが強盗の517から780(+50,9%)、麻薬関係(製造・販売)の1,167から1,347(15,4%)。
トータル的に見てみると通告された数は、1990年の24,817件から2001年の17,076件へと減少傾向を示した(-31,2%)。
他のUE諸国と比較してみると、通告された子供の数はフランス、英国は共に幼児全体の20%を超えるらしく、イタリア、スペインは並んでいてそれぞれ2,6%、5,4%と少ない。
義務教育の学校に関しては、自発的に妊娠の為に中退した数は11,018人。小学校、中学校義務教育から逃げていた子供達はそれぞれ2,027と5,625人。
いわゆる登校拒否というものなのでしょうか?こちらイタリアでも校内での生徒間いじめが事件になり、よく取り上げられています。
通告数についてですが、フランス・英国とイタリアにこれほど大きい差があるとは思いもしませんでしたね。イタリアはまだこれでも良い方なのですね。ただ麻薬関係の数が増えていたのが問題ですね。 |
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