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特派員(弊社契約通訳者、研究者、学者、など)の生の記事! *特派員ご希望の方は写真付き履歴書をお送りください。 *不明な点はお尋ねください。 タンザニア発 ニュ−ス(新) ニュ−ス(旧) ニュ−スの管理 ![]() 担当:ウィンザー庸子さん 出身:東京都 趣味: ニュ−ス 発信地=ダルエスサラム、タンザニア 日 時=2004年11月11日 私は、昨年1年間デンマークに在住し、2ヶ月前にタンザニアに転居しました。タンザニアの生活や人々の一部をご紹介します。 タンザニアで最初に出会った楽しみの一つは果物でした。ラグビーボールくらいのパパイヤ、小ぶりのスイカ、熟れたマンゴーが私たちのほてった喉を冷たく甘く冷やします。パパイヤは、表面がうへぇと思うくらいカビが生えた頃に、ようやく食べごろになります。カビのところは深く切り取らねばなりませんが。ガリガリのパパイヤは、塩の利いていない瓜漬けのようで美味しくありません。パパイヤの正露丸のような黒い小さな種は、4粒ほど噛むと苦いですが、便秘のいい解決策になります。私のうちの庭の裏には、パパイヤの木とココナッツの木が生えており、実が取れます。ココナッツの実をつるはしでかち割ると、縄ひも状の繊維に包まれた内殻が現れます。石の上でガツンと割ると、真ん中は空っぽでがっかりでした。ふんだんにミルクが出ると予想して、ガツンと割っては折角のミルクが流れ出ると心配してガツンにいまいち力が入れにくかったのですが、正に杞憂でした。ココナッツの実は若いうちのみ、ミルクが出ると知りました。内殻にへばりついたココナツの白い果肉はかみ締めるとスルメの油脂版の感覚で、ほんのり甘いココナツ油が楽しめます。しかし、ココナツはなかなか手ごわい相手らしく、調子に乗ってかじっていたら、後で喉が、内側からガムテープを張ったようにイガイガ重痛くなりました。冷房を利かせすぎて風邪を引いたときのあの感覚です。 年中暑くて疲労度が激しいためか、タンザニアでは何もかもが日本に比べて著しく「ポレポレ(スワヒリ語でゆっくりの意)」です。たとえば、11時に来る約束の職人さんが4時に現れるのはごく普通です。待たせて申し訳ないという感覚はないようです。船便で来るはずの車が、転居2ヶ月後まで、届きませんでした。デンマークでどこに行くにも必要だった自転車は、自転車ほしさの犯行を導くので持っていってはいけないというタンザニア人の方の助言を受け、デンマークに置いてきました。そのため、到着後数日は誰かが親切にも声を掛けてくれて同乗させてくださる場所にしか行けませんでしたが、すぐに、地元住民の主なる交通手段「ダラダラ」に乗って、初めは市内の中央郵便局前に行くことを覚えました。中央郵便局前、というのは最終駅なので、降りやすいからです。じきに、ダラダラのルートを現地の方に習ったので、他の場所にも行けるようになりました。日本円にして15円相当。ぼられたりも決してしません。タンザニア人はポレポレかと思いきや、車に乗ると性格が一変するらしく、運転は皆信じられないほど荒いです。運転手はいつも、猛スピードで、黒い煙を吐きながら、他の車の間を縫い、駆け抜けていきます。車掌少年は大変賢くて、誰が払ったか、次に誰に請求すべきかを覚えていて、車内はいつもすし詰めなのに、一度15円を渡すと二度と要求しませんし、要求し忘れるということも絶対にありません。ダラダラではスリに要注意とタンザニア人に会うたびに言われますが、バッグをしっかり抱えて隙を見せなければ、車内の人々は、ぎゅうぎゅうなりにも静かにおとなしく座っており、スワヒリ語で話しかけると、嬉しそうにスワヒリ語で返してくれます。タンザニア人は一般に大変穏やかで、のんびりしており、親切で気さくです。 ダラダラの車体は、日本の旅館や教習所のシャトルバスの生まれ変わりです。正に一目瞭然です。その証拠に、未だに新車時代の「いつも元気にタンポポ幼稚園」とか、「郷土料理と海の幸、XX旅館」といったキャッチフレーズを、電話番号そのままで載せている。「公認○○自動車学校」も、まさかタンザニアで教習生を募っているとは想像しまいと思いますが、ダラダラもトラックもタンクローリーも日本語そのままで走っています。先日は、イギリス人の友人のうちの庭で、「バックします。ご注意ください。」と言うので、思わずのけぞったら、それは給水車でした。 タンザニアは何層にも別れた社会です。独立後のニエレレ大統領時代に社会主義を標榜したにもかかわらず、きわどく貧しい人たちと、使用人を何人も使っている人たちの差が激しいです。日本やデンマークにあるような福祉制度はまだありません。失業している人は、家族や親戚の助け合いで生活しています。しかし、そういった家族や親戚がいない場合には、非常に厳しい生活状況にあります。多くの貧しい方々は、電気も水も通っていないうちに住み、トイレは草むらでしています。コレラの流行を招くなど衛生面からも非常によくありませんがその現状はすぐには改善されそうにありません。たとえば、私の住むタンザニアで最も大きな都市ダルエスサラームから船で1時間半のザンチバル島はイタリアなどヨーロッパからも多くの観光客が訪れるリゾート地でもありますが、住民の38%は自宅にトイレがないと地元新聞に書いてありました。 |